「僕たちの『ウェッジ』の選び方」深堀圭一郎×丸山茂樹

キャロウェイテラスでは7月に、「僕らのゴルフ」と題して丸山茂樹プロと深堀圭一郎プロのゴルフ全般についてのお話をお届けしましたが、今回はさらにテーマを絞った特別編。お題目は、ずばりウェッジです。キレのいいアイアンショットとともに、2人の大きな武器となってきたのが、グリーン周りでのアプローチの技。ウェッジに対する思いは人一倍のはずです。果たして、どんなこだわりや好みがあるのでしょうか。

深堀圭一郎×丸山茂樹 「僕たちの『ウェッジ』の選び方」

深堀プロ ウェッジの話を、ということなんだけど、僕は大学時代には倉本(昌弘プロ。現・日本プロゴルフ協会会長)さんのオリジナルモデル、プロになってからは長く丸山茂樹のオリジナルウェッジを使っていた。だから、倉本さんとマル(丸山プロ)のウェッジの影響がとても大きい。大学時代は、マルも同じタイミングで倉本さんのウェッジをもらって使っていたよね。
丸山プロ そう。僕はプロになってからも、倉本さんのウェッジとリンクさせたようなものをずっと追いかけてきた。倉本さんのウェッジの前は、Lynxの「マスターモデル」。オフセットのついたサンドウェッジで、そこからスタートして、そのイメージをずっと大事にしてきている。具体的には、打ったときの地面にバンスが当たる音と、ボールの打ち出し角度。それはもう何十年も変わってなくて、そこから外れたウェッジは、自分のなかのイメージがすべて壊れてしまうので、使ったことがない。
深堀プロ ボールが当たったときの打感が体にどう来るか、そしてボールの高さがどう出るかは、僕も大事にしている。そこの感覚がズレていると、緊張したときにうまく打てないタイプだから。

深堀圭一郎×丸山茂樹 「僕たちの『ウェッジ』の選び方」

わずか0.3度も「ごまかせませんよ」と(笑)

丸山プロ 細かい数字も意識してたね。アメリカでは、どんなオフセット、バンスが使われているかなどを全部研究したうえで、オフセットをいちばん少ないときで1mm、多くて2mm。日本に戻ってからは、3mmか4mm。バンスも、アメリカでは4度で、日本では8度とか。それ以上のこともなければ、それ以下のこともない。そんな感じだから、クラフトマンにも高い要求をするよね。新しいものに変えるときも、まったく同じものをつくってもらわないと困る。こだわっていたときは、ライもロフトも0.3度ズレていたら、見ただけで絶対にわかった。「あれ? 違う、アップライトだ」とか。「いや、0.3度ですよ?」とクラフトマンには言われるんだけど、「ごまかせませんよ」って(笑)。
深堀プロ ずっと、練習グリーンの周りでやっていたよね。いっぱいクラブを並べて、これは違う、あれは違うって。僕は、多いときで月に1本ぐらいのペースでウェッジを新しくしていたけど、マルはけっこう変えていたよね。
丸山プロ 3週間に1本。僕のベースは、バンカーショット。バンカーショットの音と球筋が原点だから、練習をたくさんする。そうすると、どうしても溝が減ってきて、フィーリングが変わってくる。その間隔が3週間くらいなのかな。でも考えてみれば、昔は本当に1本1本、手づくりのような感じだったから大変だったと思うけど、いまは製造の精度がすごく高まっているよね。めちゃくちゃ高まってる。

深堀圭一郎×丸山茂樹 「僕たちの『ウェッジ』の選び方」

リーディングエッジはストレートより丸いのが好き

深堀プロ いまと昔の違いで言えば、最近はピッチングウェッジも含めて4本のウェッジを入れる人が増えたよね。僕も、いまは52度と58度の2本でやっているけれど、いつかは、ユーティリティなど、上のほうの番手をうまく調整して、4本にしたいと思っている。年齢的に繊細なアプローチが難しくなってきていて、ロフトだけで対応できるようにしたほうが、安定度が高いんじゃないかなと。
丸山プロ たしかに、スイングの幅を一緒にして、ロフトだけで調整できるから楽ということで、主流になってきているのかな。でも、それはピッチエンドランをアプローチのベースにしている圭ちゃん(深堀プロ)もそうかもしれないけど、どちらかといえばフェースをスクエアにアドレスしたい人。僕は、フェースを真っすぐ構えるケースが少ないから、多くのウェッジはあまり必要がない。そして、真っすぐに構えないから、リーディングエッジもストレートじゃなくて、丸いのが好み。ストレートだと、フェースを開いたときやハンドファーストにしたときに違和感が出る。
深堀プロ 僕もあまり真っすぐじゃなくて、少し丸いのが好きかな。以前、ストレートなモデルを使っていたこともあったけど、やっぱり、フェースを開いたときに少し丸みがあったほうがいいなと。でも、マルが言ったようにピッチエンドランがベースにあるから、あまりに真ん丸なのも嫌い。そして、倉本さんのウェッジもそうだったけど、ネックのふところというか、ちょっとオフセットがある感じがいい。
丸山プロ 僕がいま使っているものも、倉本さんのウェッジの流れ。グリーン周りのアプローチというよりも、50ヤードとか70ヤードのショットのときに、オフセットがないと日本の高麗芝ではボールが飛ばないんだよね。

オフセットも選べるといいよね

深堀圭一郎×丸山茂樹 「僕たちの『ウェッジ』の選び方」

深堀プロ 最後にアマチュアの人へのアドバイスを聞きたいんだけど、どんなことがあるかな? 僕は安定したアプローチを求めるなら、60度のロフトのウェッジは使わないほうがいいと思うんだけど。ピンまでの半分の距離を打って、半分は転がすというピッチエンドランが安定してできるウェッジを持ってほしい。それができて、練習もたくさんできるという人なら、60度を入れてもいいかもしれないけれど。
丸山プロ そうだね、多くてもロフトは58度くらいまでにして、あとは、10~14度の多めのバンスを選ぶことをオススメしたいね。たとえダフってもなんとかなるウェッジを求めたほうがいい。圭ちゃんが言うように、なるべくならピッチエンドランを主体にして、それにマッチするウェッジを見つけることがベストかなと。
深堀プロ 本当は、オフセットも選べるといいよね。キャロウェイも、そういうのをつくるのはどうかな? 需要があると思うんだけど。ぜひ、お願いします(笑)。

深堀圭一郎×丸山茂樹 「僕たちの『ウェッジ』の選び方」

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