「生まれた年のクラブ」を打ってみよう! 藤田光里(1994年)

現代のツアープロが古いクラブを打ったら、どうなるのでしょうか。ということで、スタッフプレーヤーに、「生まれた年につくられたモデル」を打ってもらうことにしました。第1回目は、藤田光里プロ。対するのは、名器と評価の高い、1994年の「グレート ビッグバーサ ドライバー」です。

実際に試打に入る前に、藤田プロに、子どもの頃のクラブについて聞いてみました。さすがに、具体的なモデルの名前までは、「小さすぎて、覚えていません」ということですが、「とにかく長かったというイメージ」があるそうです。「最初の頃はシャフトを切ってもらっていましたが、小学校1年のときにキャロウェイのクラブを揃えてもらってからは、もう大人用のクラブでした」。

藤田光里生まれ年クラブ

ではさっそく、生まれた年に発売された、「グレート ビッグバーサ ドライバー」をどうぞ。「やっぱりヘッドが小さいですね。ティーアップの高さは、どれくらいにしたらいいんでしょうか? ソールのデザインは見たことがあります」。今回用意したものは、ロフトが8度ですが、大丈夫でしょうか?「小さい頃、ロフト8.5度のドライバーを使っていたこともあるから、たぶん大丈夫です!」

藤田光里生まれ年クラブ

グレート ビッグバーサ ドライバーを手に、アドレスした藤田プロ。「ちゃんと当たるとは思うんですけど、なんだかスプーンみたいですね。長さは45インチとのことですが、ヘッドが小さいから、その分、すごく長く感じます」と印象を語りながら打った第1球は、心地良いインパクト音を残しながら、でも、かなり低い弾道に。「うわー(笑)。もう1球打っていいですか?」。

藤田光里生まれ年クラブ

それから数球打ってもらいましたが、結局、インパクト直後はいい当たりに見えても、低い弾道が続きました。「とにかく上がらないですね。ちゃんと飛んだと思っても、イメージより早く球が落ちていきます」。シャフトにはオリジナルのXフレックスが入っていますが、その影響でしょうか。「硬い感じはしませんね。重くもありません。ただ、しなり方がボヨヨーンという感じですね」。

藤田光里生まれ年クラブ

藤田プロも、現代のクラブの進化を感じたようです。「やっぱり、いまのクラブのほうが打ちやすいですよね。もし、このクラブでプレーしてくださいと言われたらですか? セカンドショット以降でがんばります(笑)」。一応、藤田プロの名誉のために書いておくと、クラブが古いため、あまり力いっぱい打たないでくださいとお願いしていたことも、影響しているのかもしれません。

藤田光里生まれ年クラブ

いい機会なので、もう1本、古いドライバーも試してもらうことに。パーシモンヘッドにヒッコリーシャフトが装着された、1986年「ボビー・ジョーンズ LONG WOOD」です。「何これ? すごい! あまりにゴルフクラブな感じがしないので、おもしろいです(笑)。まるで、パークゴルフ(北海道で考案されたスポーツで、全国に愛好者も多い)のクラブみたいな感じですね」。

藤田光里生まれ年クラブ

実際に打ってもらうと、グレート ビッグバーサ ドライバーよりも少し高めの弾道が出ました。「こっちのほうが、うまくラウンドできそうです。もちろん、現代のドライバーのような飛距離は出ませんけど、けっこういいボールが出ました(笑)。シャフトも木なので、やっぱりパークゴルフのような感じです。パークゴルフは1回やったことがあるんですけど、こんな感じでしたよ」。

藤田光里生まれ年クラブ

藤田プロは、かなりパーシモンを気に入った様子です。「これいいですね。キャディバッグに1本入っていたら、おもしろくないですか? スタートで名前をコールされたときに、これを持っていってナイスショットしたら、カッコいい(笑)。重さもあるので、素振り用の練習器具としてもいいかもしれません。どちらかと言えば、グレート ビッグバーサ ドライバーより、こちらのほうが好きです」。

藤田光里生まれ年クラブ

最後に、古いアイアンも試してもらうことに。1996年「ビッグバーサ アイアン」の女性用モデルです。「ああ、ソールの中央に番手が書いてあるのが、とてもなつかしいですね。小さい頃に使っていたアイアンでも、ここに書いてあったことを思い出します。これは6番アイアンですが、とても短い感じがしますね。女性用だからですね。トップラインの厚みがすごいです(笑)」。

藤田光里生まれ年クラブ

打ってみると、少し左に飛ぶ傾向はあるものの、いい弾道です。「いまの6番アイアンよりは飛んでいないと思いますし、弾道も少し高いです。でも、ダフっても、ちゃんと抜けてくれる感じですし、いまでも充分、ラウンドできそうです。この企画、楽しいですね(笑)。昔のゴルファーのみなさんを尊敬します。逆に、その方たちが、いまのクラブを使っていたら、どうなっていたんでしょうね?」。

藤田光里
出身地:北海道札幌市
生年月日:1994年9月26日

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